この日を迎えるにあたり、コムナに新たな想いを注ぎ込んでくれたのは、
宮大工の職人たちでした。
彼らは「宮大工の素晴らしさを世界に広める」ことを目指し、
日本の伝統技術をもって、とても丁寧に、美しい作品を世に生み出しています。
「徹底的にこだわることが、当たり前」
これが、職人たちの仕事のすべてに込められているのです。
“コムナをもっと、地域の人々のために”
そんな彼らに、私たちはこの想いを託しました。
伝えたのはこれだけ。
椿森コムナのリニューアルに、設計図はありませんでした。
それよりももっと、すごいものがあるからです。
それが、職人たちの“当たり前”。
設計図という枠がないからこそ、彼らの“徹底的なこだわり”が、
コムナのすみからすみまで、たっぷり込められました。
例えば、
手すりは、雨を流れ落ちるつくりにして木が腐らないようにしたり、
カウンターを付けて丈夫にしたり、安全面に配慮しています。
階段は、正面から見て平行四辺形になるように斜面にかかったものや、
入り口にはお寺を思わせるような、厚みが10センチもある一枚板を大胆に使用したものなど、
大工さんが自由にデザインしてくれました。
入り口の木製アーチも、日ごろお茶室などを手がける大工さんならではの遊び心だそうです。
そして、木の幹にあわせてくりぬかれた床。コムナらしく、木のありのままを表しています。
決められたことをやるのではなく、自分たちの“当たり前”をコムナに注ぐ。
こうして、私たちの想いは、彼らの“当たり前”によって、美しいかたちとなりました。
そして、忘れてはいけないのがもう一つの“当たり前”。
このリニューアルのために集まってくれたたくさんの仲間との、“当たり前”です。
それは、「みんなで想いをひとつにし、楽しむこと」。
みんなでコムナの未来を想い、語り、楽しむことができたからこそ、
ここまで成長することができたのです。
椿森コムナを育てるのは、ここにいる人たちの想いです。
つまり、「The sky’s the limit.」
この先、みなさんの想いが注がれて、椿森コムナが無限に成長していきますように。
Partner profile
株式会社工匠常陸
2018年に設立して以降、数奇屋・社寺など日本の伝統建築を中心にあらゆるものづくりを手がけている宮大工のプロフェッショナル集団です。
所在地:茨城県土浦市東並木町3448番地
代表取締役:中島 雅生